2023.05.23
映画を通じてもっと『世界の今』を知ろう!あさはた緑地では、SDGsにちなんだ映画の上映を行っています。場所は、あさはた緑地センターハウスの会議室です。全て、SDGsや社会課題を題材にした大人向けの映画(全編字幕が基本で一部日本語の作品もございます)です。上映予定については、チラシをご覧ください。※事前予約は必要ございません。各回上映の30分前を目安に窓口までお越しください。
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音楽を愛し、夢を追うすべての人に贈る音楽ドキュメンタリー。パレスチナのラマッラに住む青年ミシャの父はパレスチナ人、母はロシア人、そしアノの先生はユダヤ系イスラエル人──。紛争、人種、宗教、国境、そして新型コロナ。数々の壁に翻弄されながらも諦めずに彼はプロのピアニストを目指し奮闘する。
父はパレスチナ人、母はロシア人、ピアノの先生はユダヤ系イスラエル人。
将来はプロのピアニストとなることを夢見ているモハメド・“ミシャ”・アーシェイクは才能ある10代のピアニストで、ピアノを始めてわずか3年後の13歳で国際ピアノコンクールにて優勝を果たしている。それも一日3、4時間という限られた練習時間で。練習時間が少ないのは、彼が住んでいる場所が特殊な場所だからだ。ミシャの父はパレスチナ人、母はロシア人で、イスラエルと紛争を抱えているパレスチナ自治区のラマッラに住んでいる。ピアノの先生は、ロシア出身のユダヤ系イスラエル人で、ピアノのレッスンを受けるため、通常車で1時間のところ、イスラエルが設けた検問所を通過しなければならないため3時間かけてエルサレムに通っている。映画はミシャの13歳から17歳の4年間を追う。
エルサレムに通えない時もある。イスラエル・パレスチナ間の情勢が不安定になると、検問所が閉じられしまうのだ。そんな時はオンラインレッスンとなる。決して恵まれた環境でない場所に暮らしながら、ミシャはパレスチナ、イスラエル、そしてロシアを行き来しながら次第に才能を開花していき、国際的にプロのピアニストとして活躍する夢を固めていく。しかし、研鑽を積むため、ヨーロッパ留学が決まった矢先に新型コロナウイルスの世界的流行により、新たな国境の壁が彼の行く手を阻んでしまう。将来は医師になれという父からのプレッシャー、自由に行き来できない国境、そして突然やって来たコロナ禍という障害が加わるも、ミシャはピアニストになって幸せな人生を生きる夢を叶えるために挑戦を重ねていく。